理事長挨拶

新緑の候、組合員の皆様方におかれましては、ますますご健勝でご活躍のこととお慶び申し上げます。
常日頃より、当土地改良区の業務運営及び施設の維持管理につきましては、特段のご理解とご協力を賜り深く感謝致しますとともに、心からお礼申し上げます。


さて、国の土地改良予算でございますが、令和7年度当初予算が4,463億円、令和6年度補正予算が2,037億円、合わせまして総額6,500億円が確保されました。
国の令和6年度補正予算2,037億円のうち、熊本県に対前年比145パーセントの89億円が配分されております。
また、その内訳といたしましては、国の事業で行っております、 球磨川から取水するための重要施設であります遥拝頭首工と不知火幹線用水路の改修、北新地排水機場の新設のための「国営かんがい排水事業」及び「国直轄海岸施設保全事業」による 郡築・昭和海岸堤防の耐震化工事などに31億5千万円、その他県営事業等の補助事業に57億円となっております。
私共と致しましては、今後も土地改良事業を安定的・計画的に執行するために必要な当初予算の確保や施策の充実が図られますよう、各関係機関へ継続して働きかけを行って参ります。
一方、管内の動向と致しましては、昨年、3月、6月に組合員の皆様には大変ご苦労を おかけしました遥拝頭首工の被災に伴う復旧工事が完了し、令和6年度に予定しておりま した起伏ゲート2門 の取り付けは完了しており、この頭首工全体の工事に係ります期間と しては仮設工事を含めて概ね3年後の令和10年6月の取水期前までに改修を終える予定としております。
また、昨年、大雨の影響で被災した不知火幹線水路につきましても、順調に工事計画が進んでおり、令和7年度に本復旧工事を行い、年度内に完了する予定と なっています。
その他事業と致しまして、県営事業で実施されております昭和地区、両出地区の県営経営体育成基盤整備事業、古閑浜地区、津口・芝口地区の排水機場整備を行う水利施設等保全高度化事業及び 農業農村整促進事業等の団体営事業を引き続き予定しており、 各種事業の施工において、組合員の皆様方には引き続き、工事期間中の断水など大変ご迷惑をおかけすることかと思いますが、ご理解、 ご協力を賜わりますようよろしくお願いいたします。
最後にご承認いただきました令和7年度予算などの執行にあたりましては、業務全般の 効率化に努め、経費削減を図ることを目標に、総代、役員一丸となって鋭意努力する所 存でございますので、 組合員の皆様方を始め関係各位のお力添えを賜りますようお願い 申し上げまして挨拶と致します。




八代平野北部土地改良区理事長 坂田孝志